野口飛行士、iPS細胞で実験へ

野口飛行士、iPS細胞で実験へ ISSでのミッション公表

https://mainichi.jp/articles/20201021/ddm/012/040/085000c

宇宙航空研究開発機構JAXA)は20日、米民間企業スペースXの新型宇宙船で国際宇宙ステーションISS)に向かう予定の野口聡一宇宙飛行士(55)が日本実験棟「きぼう」で実施予定のミッションの内容を発表した。

ISSに約半年間滞在し、移植可能な立体的な臓器作製につながるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った実験などに取り組む。

細胞培養によって立体臓器を作る研究では、宇宙は無重力に近いため構造に影響が生じにくく有利だと考えられている。

野口さんは今回、横浜市立大の研究チームが地上でiPS細胞から作った肝臓の基となる組織「肝芽」と、血管のような構造体を合わせて培養する。

地上での培養と比較して重力の影響が分かれば、立体臓器を作る装置の開発に役立つと期待される。