新型コロナの嗅覚・味覚障害

新型コロナの嗅覚・味覚障害、主症状前に出現か

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・2020年3月、米国で新型コロナウイルス感染症における味覚・嗅覚障害の報告がなされた。

 その後、この症状を訴える患者が日本でも確認され、症状出現に敏感になっている患者も多い。

 

・今回から、嗅覚および味覚障害(OTDs:olfactory and taste disorders)がSARS-CoV-2感染患者 

 で頻繁に見られ、本格的な臨床症状(発熱、咳嗽など)の発症に先行する可能性があることを発表した。

 

・非特異的ではあるが、パンデミックの状況では病院に入院していない感染患者の臨床的スクリーニングツ

 ールになる、としている。

 

・研究者らがSARS-CoV-2感染症患者のOTDsの有病率を調べるため、SARS-CoV-2陽性で入院していた

 59例の患者に対しOTDsの有無や欠如についての質問を含む簡単なアンケートを実施した結果は以下のと

 おり。

 

 ・20例(33.9%)は1つ以上の味覚障害または嗅覚障害を、そのうち11例(18.6%)は両方の症状を訴

  えた。

 ・12例(20.3%)は入院前に症状を示したのに対し、8例(13.5%)は入院中に症状が出現した。

 ・女性(10/19例[52.6%])のほうが男性(10/40例[25%])よりもOTDsを強く訴えた。

 ・1つ以上OTDsを訴えた患者(中央値56歳、四分位範囲[IQR]:47~60)は、訴えなかった患者

  (同:66歳、IQR:52~77)よりも若かった(P = 0.035)。

 ・すべての患者がOTDsが持続した。