オミクロン株、77カ国で感染確認 WHOは「ワクチン格差」を懸念
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡り、世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長は14日の会見で、以前の変異株には見られなかった速さで広がっているとして、77カ国で感染が確認されたことを明らかにした。
症状は軽いとも言われるが、「仮にあまり重症化しないとしても、感染者が多ければ、また保健システムが対応できなくなる可能性がある」と述べ、注意を呼びかけた。
テドロス事務局長は、オミクロン株の出現により、成人全員に対してワクチンの追加接種(ブースター)を計画する国があると指摘。
こうした計画のためにワクチンの買いだめが再び繰り返され、供給が不十分な低中所得国との「ワクチン格差」が広がるだろうとの懸念を示した。
また、重症化や死のリスクが高い人たちにとり、追加接種が重要な役割を果たしているのは明らかだとしたうえで、「WHOは追加接種ではなく、(ワクチン)格差に反対だ」と主張。
リスクが低い人たちに追加接種すれば、ワクチン供給の制約のために1回目の接種を待っている、リスクの高い人の命が危険にさらされてしまうと述べた。
(朝日新聞・デジタル 2021.12.15)
コメント;
この事務局長は、以前からこの「ワクチン格差」を訴え続けています。
国連やWHOの資金で発展途上国にワクチンを配布しようという姿勢はまったく見られません。
(国連やWHOには各国が資金を供出)
こういった姿勢があれば先進国も動く筈です。
一銭も身銭を切ろうとしないIOCを彷彿させる「いうだけ詐欺」のような気がしてしまいます。