高血圧と塩分摂取量

見えない塩分に要注意

日本人の食塩摂取量の約7割は、塩そのものより、しょうゆやみそ、塩蔵品などの加工食品に含まれる塩分です。減塩に取り組むには、加工食品に含まれている塩分を意識し、そのような食品をとり過ぎないようにすることが大切です。

塩分に気付きにくい食品にも注意が必要です。例えば、同じ主食でも、米は食塩0グラムですが、食パンは6枚切り1枚につき、0.8グラムも含まれています。

(参考)見えない塩分に要注意

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/mv4/kenken/contents03.html

 

高血圧の人はなぜ減塩するのか?

高血圧の人で塩分を控える人が多いことは一般的に知られている話だと思います。

塩分と血圧の関係は、まだ十分には解明されていませんが、塩分(ナトリウム)を過剰摂取すると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えるため、結果的に、体内を循環する血液量を増やします。

このため、末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなり、血圧を上げてしまうと考えられています。

減塩による血圧を下げる効果は、1日の摂取量を6g未満にすることで高血圧患者の約20%の血圧は下がりますが、残りの約80%の血圧には変化が殆どありません。

これは、塩分に反応し易い食塩感受性タイプか、逆に反応し難い食塩非感受性タイプかによって左右されます。

しかし、減塩による血圧の低下の効果が無い食塩非感受性タイプであったとしても減塩をする必要はあります。

例えば、腎臓は過剰なナトリウムの排出と、必要なナトリウムの吸収を繰り返していますが、塩分の多い食事を続けていると、ナトリウムの排出が十分に行われなくなり、血液の量が増えて血圧が上昇してしまいます。

また、塩分はコレステロールを高め、血栓をでき易くします。食塩非感受性タイプや、正常な血圧の人でも、塩分の過剰摂取を避けることをお勧めします。

(参考)高血圧の人はなぜ減塩するのか?

https://www.aandd.co.jp/products/hhc/blood_pressure09.html