渡辺内科通信 (1101)2023.6.24

渡辺内科通信 (1101)2023.6.24

<「単球」の役割> 白血球の成分の一種であり、白血球の3~8%を占め、感染に対する防衛の開始に重要な細胞。細菌などの異物を細胞内に取り込み、消化し、異物の一部を細胞表面に提示します(抗原提示)。これをT細胞が認識して、体の防衛が開始される。

 

<場所が変わると名前が変わる「単球」>  単球は血管外の組織に移動すると、マクロファージ(大食細胞)と名前を変える。

 

<ニャンダフルな妄想>

「ニャタレー夫人の恋人」

「華麗なるニャッツビー」

「にゃあ無情」

千夜一夜(せんにゃいちにゃ)物語」

「山(ニャン)月記」

 

<残り少ない人生を楽しもう> 童話では怠けものとして描かれている「キリギリス」。実は、成虫が生きていられる期間は短く、6~9月の間のみ。冬の時期にはすでに成虫は死んでいる。卵のみが土の中で越冬するため越冬の準備は不要ということになる。

 

<出来なかったことではなく・・・> 

人生の終わりを迎えるに当たって、あれもしてないこれもしてないではなく、なし得たことを数えてみよう。

 

<「『レコード芸術』存続を望む」 ①> 以上のタイトルで、同誌にも常々音楽評論を寄稿していた某音大教授が、文藝春秋7月号にの「巻頭随筆」に「思いの丈」を書いていた

 

<「『レコード芸術』存続を望む」 ②> 廃刊に至る諸事情は十分理解しているようだ。ただし妙案は何一つない。ローカルの鉄道やバスの廃線の原因は乗客。雑誌や週刊誌の廃刊の原因は読者なのだ。私自身も、この教授が生まれた頃からの愛読者だっただけにとても寂しい。

<VUCA> Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、目まぐるしく変転する予測困難な状況を意味する。

 

<「いんぎらっとしまっし」>

金沢弁で「ゆったり(のんびり)してください」の意味

 

<金沢弁>

きのどくな(ありがとう)

きんかんなまなま(雪道が凍ってツルツルになっている状態のこと)

いじくらしい、いじっかしい(わずらわしい、うっとうしい)

あたる(もらう。 例;良かった、単位あたったぞ!)

コケ(キノコ)

 

<相変わらずの「検証なし」 ①> インフルエンザとコロナに同時感染する「フルロナ」、2つのパンデミックが世界を襲う「ツインデミック」といった新しい造語まで作られ、昨年末から今春までのインフルエンザ大流行の予想。

 

<相変わらずの「検証なし」 ②> たしかに陽性者がほぼ皆無の状態が続いた、ここ数年のことを思うと、たしかに(軽い)流行はあった。5月までインフルエンザが見られたのは異例ともいえる。

 

<相変わらずの検証なし ③> しかし、おどろおどろしい響きの造語ほどの流行ではなかった。ウイルス学的にも「ツインデミック」は起こらないと、冷静な見解を述べる専門家もいた。誰が恐怖心を煽ったのか検証は十分にはされていない。

 

<相変わらずの検証なし ④> 少なくともインフルエンザワクチンは大量に消費され、大流行の「啓蒙」に少なからずの国家予算が投入された。結局は「予想がはずれてよかったね」で幕引き。「喉元過ぎれば・・・」が相変わらず繰り返されている。

 

<時々自分(人生)を客観視すること ①> 「私たちの人生を河の流れと見なせば、この河はいずれ、死という海に流れ込みます。流れの中にある時、自分の流されている状況を知る良い方法は、時々淀みに入るか、岸に上がって、流れを外から観察することです」

 

<時々自分(人生)を客観視すること ②>  「このリトリートの姿勢は、人間が今までの生き方を反省するにとどまらず、過去を振り返り、これから先の指針を決める上で必要な要件です」(日野原重明

 

<リトリート(retreat)>「退却、隠遁、引き込み」のこと。宗教的に「退修=修道院などにこもって黙想すること」という意昧もある。

 

<トゥキュディデスの罠 ①> 新興勢力が台頭し、既存勢力の不安が増大すると、しばしば戦争が起こる、ということを意味する言葉。

 

<トゥキュディデスの罠 ②> 古代ギリシャの歴史家ツキディデスが、ペロポネソス戦争を不可避なものにしたのは新興国アテネに対するスパルタの恐怖心であった、と記したことに由来。

 

椎名誠氏と旅 ①> 「移動手段は馬の旅が多いです。馬というのは一番頼りになる旅の友です。南米パタゴニアやモンゴルでは、馬が主力です。ガソリンスタンドなんてやたらにないから、車で行くとガス欠で終わり。馬だったら、そこら中に草が生えていますから」

 

椎名誠氏と旅 ②> 「マイナス40度超のシベリアを黒い毛の馬に乗って1時間ぐらい移動したら、その馬が白馬になっている。びっくりしてね。寒くても馬を走らせると汗をかく。毛についた汗が瞬時に凍って白くなってしまったわけです」

                      

                                                                 渡辺内科   2023.6.24